『唯一無二』
■僕たちはプロミュージシャンを目指していた。
当時は『X』(現在のX Japan)が大好きで
他のバンドにはない強烈な個性
そのルックスと音楽は僕を虜にした。
その中でもベースをしていた僕にとって
ベーシストの『TAIJI』は強烈にカッコよかった。
それまでのベーシスト像を覆す
ルックスとテクニックとパフォーマンス
その全てが憧れだった。
もうそれ以外見えなかった
彼らの掲載されている雑誌はすべて買ったし
TVも録画した
髪の毛も伸ばした
ベースも『TAIJI』モデルは同じものを買った
レコーディングで使ったミュージックマン
と雑誌に記載されていたら
当然のようにミュージックマンも買った
もちろんアンプも衣装も
全部合わせたら外車が買えるくらいは
つかっている。
そのくらい没頭できたのは幸せかもしれない。
その『X』と『スパイスカリー』の
『唯一無二』感が
僕の音楽人生とスパイスカリー道を
リンクさせることになった。