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TRIBAL THE ORIGIN 第02話

『初めてのスパイスカリー』

■その店内は独特で、相席は当たり前
メニューは手書きのクリアファイル一枚(当時)

チキン、キーマ、ラムだったかの
三種類から、友達おすすめのチキンを。

注文してから10分経っても来ない
15分経っても来ない。

でも誰も何も言わないので
大人しく待っていると

20分後くらいにようやく到着したその姿は
これまで見たこともないような

銀のワンプレートに、黄色いご飯
赤い油に浸かったチキン

そして野菜スープと漬物風のもの二切れ。
いったいこれは何なんだ。

友達にカレーだと言われたから来てみたのに
明らかに違う。これは今までのソレとは程遠い。

こんな裏切られ方は初めてだ。
…っていうかそもそもキーマって何なんだ?(当時)

仕方なくスプーンでチキンを一口。
正直、違和感だらけで美味しいかどうかすらわからない。

そして辛い!辛すぎる!
慌てて野菜カリーを食べると熱い!熱すぎる!

いや、野菜が熱いのではなく
チキンが辛すぎるのだ!

そして水を飲み干し
漬物風(アチャール)のソレを一口

これは最高の箸休めに思えた(スプーンだけど)

しかし残り一切れ!

ヤバイ!

でも友達は平然と食べている。
ここで辛いとは言えない

友達二人が食べ終わりそうになる中
僕も必死にかきこんだ。

もう二度とここに来ることは無いだろう。

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