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TRIBAL THE ORIGIN 第04話

『唯一無二』

■僕たちはプロミュージシャンを目指していた。

当時は『X』(現在のX Japan)が大好きで
他のバンドにはない強烈な個性

そのルックスと音楽は僕を虜にした。

その中でもベースをしていた僕にとって
ベーシストの『TAIJI』は強烈にカッコよかった。

それまでのベーシスト像を覆す
ルックスとテクニックとパフォーマンス

その全てが憧れだった。
もうそれ以外見えなかった

彼らの掲載されている雑誌はすべて買ったし
TVも録画した

髪の毛も伸ばした
ベースも『TAIJI』モデルは同じものを買った

レコーディングで使ったミュージックマン
と雑誌に記載されていたら

当然のようにミュージックマンも買った

もちろんアンプも衣装も

全部合わせたら外車が買えるくらいは
つかっている。

そのくらい没頭できたのは幸せかもしれない。

その『X』と『スパイスカリー』の
『唯一無二』感が

僕の音楽人生とスパイスカリー道を
リンクさせることになった。

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